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プラスチック成形品へ各情報をマーキングする方法

プラスチック成形品へのマーキングとは?

プラスチック成形品へのマーキングとは、射出成形などで製造したプラスチック部品や製品に、製品識別・トレーサビリティ・ブランドロゴ・使用上の注意などを、文字やコード(シリアル番号、日付、バーコード、QRコード など)として表示することを指します。

 

 

プラスチック成形品への主なマーキング方法

1.レーザーマーキング

メリット

・高精細/高解像度印字

微細な文字やバーコード、DataMatrixQRコードなども鮮明に刻印できる。

 

・非接触&消耗品レス

インクを使わないので、インク補給やヘッドの目詰まりメンテが不要。ランニングコストが低い。

 

デメリット

・初期導入コストが高い

レーザーマーカー本体や安全対策、加工ラインの構築に高額投資が必要。

 

・レーザー安全管理の負荷

労働安全衛生法やJISZ136など法令・規格に基づく安全管理体制が必須で、社内規程整備や運用管理にも手間がかかります。

 

 

2.シールラベリング

メリット

・低コスト導入

シール印刷および貼付は安価で、初期投資がほとんど不要。量産開始までのリードタイムも短い。

 

・剥がしや置換が可能

シールをはがして差し替えたり、更新版を貼り直したりできるため、再設計やデザイン変更時の柔軟性が高い。

 

 

デメリット 

・工程増・作業負荷

成形後の別ラインで貼付作業が必要なため、作業者の手間・人件費が発生。貼り位置のずれや貼り間違えなどのヒューマンエラーも起きやすい。

 

・耐久性・耐環境性の低さ

摩耗やこすれ、水・油・薬品、屋外での紫外線などに弱く、剥がれ・色あせ・コーティング浮きのリスクが高い。

 

3.マーキング用金型部品

■メリット

・後工程不要による工程短縮・コスト削減

成形と同時にマーキングが完了するため、レーザーマーキングやシールシールラベリングといった後加工ラインを組む必要がなく、設備投資・人件費を大幅に削減できます。

 

・位置精度・再現性の確保

金型内部に予め位置決めされたマーキング用部品を組み込むため、毎ショット同じ場所・同じ角度で高精度に刻印でき、ズレや歪みのない品質が得られます。

 

・環境負荷の低減

インクや接着剤、ラベル材の消費がなく、廃棄物(廃シール/台紙)も発生しないため、製造現場の環境負荷を軽減できます。

 

■デメリット

・金型コスト・設計工数の増大
マーキング用金型部品を、金型に組み込むため初期設計・加工コストが高くなります。

 

浦谷商事では、様々な用途に応じたマーキング用金型部品を製造・販売

昨今のトレーサビリティニーズに対応し、製造年月日やシリアルナンバー、QRコードなど多様な情報をプラスチック成形品に直接マーキングできる金型部品を製造・販売しております。

製造年月日をマーキング・・・デートマーク

QR・データマトリックスをマーキング・・・QRコード金型部品

シリアルナンバーをマーキング・・・自動ナンバリング金型部品

識別表示をマーキング・・・リサイクルマーク