プラ製品のトレーサビリティ管理に役立つ
自動回転式デートマーク

自動回転式 デートマーク

■プレート側交換タイプ ■プラ型埋め込み用

成形毎にインサイドアローを自動で回転できます。

手動でインサイドアローを回転する手間を省き、より細かくロット管理ができます。

インサイドアローの自動回転

空気圧により内部機構がインサイドアローを押し上げながら回転、自動的に次の数字を指します。これによりマーキング切り替えごとの機械停止や手動による切り替え作業等の工数を削減し、低コスト・短時間での細かなロット管理が可能となりました。

【仕様/材質】
刻印深さ 0.22mm
抜き勾配 25度
回転時の軸の飛び出し量 1.5mm未満
材質 SUS420
硬度 HRC 50-53
本体部の耐熱温度 250℃
シリンダー部の耐熱温度 150℃
エアー供給量 0.5MPa ~ 0.6MPa
Part A B C D E F G H
寸法(mm) 12 8 5 60 15 7.5 6.6 30.5
公差 h7 m6 ±0.02 ±0.02 - - - -
Part A B C D E F G H
寸法(mm) 12 8 5 53 4 2 2 30.5
公差 h7 m6 ±0.02 ±0.02 - - - -

制御方法

金型の開閉を検知したタッチセンサーがPLCに信号を送ります。
信号を受けたPLCが電磁弁を操作し、空気圧により自動回転式デートマークを回転させます。

マーキング切り替えの自動化

インサイドアロー自動回転のタイミングをそれぞれ100の桁は「100回に1回」、1,000の桁は「1,000回に1回」、10,000の桁は「10,000回に1回」と設定しておけば、複数桁におよぶ番号の刻印も自動でできます。もちろんこの下に「10の桁」「1の桁」のデートマークを追加すれば、より細かなロット管理も可能です。

2024年3月製造の100ショット毎のロット管理が可能

自動回転式デートマークの用途例

識別番号のシール貼り作業を削減できます。

近年では品質管理やサプライチェーンの透明性を高めるためトレーサビリティの重要性が高まり、成形品毎に識別番号が記載されたシールを貼っている場合があります。

問題点

・成形後に作業者が手作業でシール貼りを行う場合、膨大な時間とコストが発生します。
・経年劣化によりシールが剥がれたり文字がかすれて見えなくなってしまい長期的なトレーサビリティが難しくなっています。
ロット番号「154697」のシールを手作業で貼る

自動回転式デートマークに置き換え

・成形中に識別番号をマーキングできるため、成形後のシール貼り工程が不要となります。
・成形品に直接刻印するため、半永久的なトレーサビリティが可能となります。
ロット番号「154697」が成形品にダイレクトに付与される
全ての成形品へ
識別番号をマーキングできます

デートマークを簡単に回転できます。

手動式のデートマークを使用時、それぞれの切り替えタイミング毎に作業者が手作業にてデートマークを回転させています。

問題点

・デートマークの取り付け位置が作業しにくい位置にある場合、切り替えに手間がかかります。

自動回転式デートマークに置き換え

・フットペダルや押しボタンを用いて空圧制御を行えば、ボタンを押すだけで簡単にデートマークの切り替えが行えます。
回転する手間を省き
正確なトレーサビリティ管理を実現します

自動回転式デートマークの用途先

安心安全が求められるプラ部品(自動車、半導体、医療)や、識別すると便利になるプラ部品(コンテナ、パレット、容器)等、細かなロット管理やシリアル番号が必要な場合に便利です。

自動車部品用成形品

半導体デバイス

コンテナ、パレット、容器

金型内エア配管