瞳孔測定器「ヒトミル」

当社は、東京大学災害医療マネジメント部長 中尾 博之教授(現:岡山大学医学部教授 災害対策室長)から、「時と場所を選ばず発生する救急現場のような環境下でも、簡単確実に瞳孔反応を記録したい」という要望を受け、東京大学医学部との共同研究を経て、近赤外線を利用し瞳孔の外周にフィットする自由楕円の配置技術を獲得しその成果を東京大学と共に特許化しました。

脳機能を簡易的に判定する方法として、従来瞳孔径の測定と対光反射についての評価を行ってきましたが、瞳孔径は専用のメジャーを用いたおおよその目算であり、対光反射は光度が一定でなく、その有無判定も曖昧であるばかりでなく、画像記録ができないために客観性が得られませんでした。当製品は、ゴーグル部とモニターリング用のディスプレイ(タブレット)から構成され、瞳孔を近赤外光で認識し、眼球の動きを自動追尾して認識でき、自動画像記録を可能としました。製造子会社ウラタニ・ラボはヒトミルの製造を担当しており、薬事法の製造販売業を取得しています。ヒトミルに関するお問い合わせが御座いましたら弊社までご連絡ください。

日経産業新聞(2018年6月29日発行)に「瞳孔測定器ヒトミル」が掲載されました

動作環境及び仕様

コンピューターOS:Windows 7以上
コンピューターメモリ:1GB以上
モニター解像度:1280×768以上
接続インターフェース:USB 3.0

機器内容

1.本体

2.単三乾電池:4本

3.専用ソフトウェア

4.データ処理機(Windows PCに専門アプリケーションをインストール)

主な仕様

測定 出力:瞳孔画像、最大瞳孔径、最小瞳孔径、縮瞳時間、縮瞳率
電源サプライ 6V(単3乾電池4本)
サイズ 幅:165mm  縦:122mm  高さ:68mm
重量 477g(電池除く、本体のみ)
照明光 近赤外線(860nm)
刺激光 白色
記録解像度 640 × 480
記録速度 20fps
分類 クラス1
販売名 瞳孔径測定支援システムHitomiru-003
医療機器届出番号 27B3X00279000002

操作画面

操作画面の説明

1 ステータス アプリケーションの動作状態を表示する。
2 プレビュー カメラ画像を表示する。
3 瞳孔リング 瞳孔の境界線をリングで表示する。
4 検査結果数値 瞳孔径の検出結果を表示(mm単位)する。
5 結果グラフ 測定された両目の検査結果をグラフ表示する。
6 LEDライト照射期間 LEDライトが照射された期間を示す。
7 再生表示ライン プレビュー画面に再生された再生位置をグラフ中に表示するライン。移動は当該ラインをドラッグする。開始からの経過時間は⑬の再生時間に表示される。
8 開始・終了ボタン(PLAY) プレビュー状態の時にボタンを押すと測定記録を開始する。記録が終了すると再生モードに移行し、再生のPLAY/STOPボタンとして機能する。
9 キャンセル 記録中または再生停止中の時はプレビューに戻る。再生中の時は再生を停止する。
10 ファイルボタン 再生する記録データを選択する。
11 終了ボタン アプリケーションを終了する。
12 設定ボタン アプリケーションの動作設定を行う。
13 再生時間 再生位置(フレーム数・経過時間)を表示する。
14 縮瞳位置 最大縮瞳位置とそのサイズ(mm単位)を表示する。
15 縮瞳率 記録データ再生中、現在の縮瞳率(%)を表示する。

hitomiru003本体側のモニター画面

本体画面の説明

1 右目側瞳孔経 右目の瞳孔経(mm単位)を表示する。
2 左目側瞳孔経 左目の瞳孔経(mm単位)を表示する。